マグワイア氏、殿堂入り資格喪失 輝かしい実績も薬物使用が影響

[ 2016年1月7日 11:09 ]

現役時代のマーク・マグワイア氏 (AP)

 米国野球殿堂は6日、2016年の殿堂入り選手を発表し、マリナーズなどで通算630本塁打を放ったケン・グリフィー氏(46)とドジャースなどで通算427本塁打のマイク・ピアザ氏(47)を選出した。

 殿堂入りには全米野球記者協会に在籍10年以上の記者による投票で75パーセント以上の得票が必要。また、投票期間は資格を得てから10年と定められている。2007年に資格を得て、今年が殿堂入りへの最後のチャンスとなったマーク・マグワイア氏(52)は12・3パーセントと低迷。候補者リストからその名前が消えることになった。

 マグワイア氏はメジャー歴代10位となる通算583本塁打を記録。カージナルス時代の1998年には70本塁打をマークし、ロジャー・マリスの持つシーズン最多本塁打記録(61本塁打)を37年ぶりに更新した。

 輝かしい実績がありながらも、資格期間中、最高でも23・7パーセントしか票が集められなかったのは、現役時代の薬物使用が原因であることは間違えない。また、歴代8位となる通算609本塁打を記録したサミー・ソーサ氏(47)も、薬物使用の疑惑があったことが影響して7パーセントと記者からは不人気だった。同氏は今年が資格4年目だったが、10年の期間中に得票率5パーセントを下回ると、殿堂入り資格を失う。このままだと今後数年で5パーセントを割る可能性も大きい。

 一方、ソーサ氏と同様に薬物使用の疑惑があったバリー・ボンズ(51)、ロジャー・クレメンス(53)の両氏は昨年から得票率を伸ばしており、ボンズ氏は36・8パーセントから44・3パーセント、クレメンス氏は37・5パーセントから45・2パーセントとしている。

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