巨人ドタバタ…3連敗で正念場、26日にも自力V消滅危機

[ 2015年8月26日 05:40 ]

<ヤ・巨>打線が振るわずさえない表情の(左から)秦コーチ、小林、原監督、大田ら巨人ベンチ

セ・リーグ 巨人2―5ヤクルト

(8月25日 神宮)
 試合の前半で流れが決まった。投打で力負けして3連敗。巨人・原監督は「やっぱり得点のされ方がよくない」と4回までに5失点した投手陣を最大の敗因に挙げた。

 小山が1回2/3を4安打4四球で3失点。先発としてはプロ最短降板だ。上半身のコンディション不良で出場選手登録を外れたマイコラスの代役として6連戦初戦を任された右腕は「独り相撲のピッチングになってしまい申し訳ない」。試合後に2軍降格が決まった。

 川端、山田、畠山、雄平の2~5番が強力なヤクルト打線を寸断するには、まず他の打者を封じることが重要。しかし、初回の初球に1番・比屋根に中前打を許すと、2死満塁から6番・ミレッジに押し出し四球を与えた。2回にも先頭の8番・中村に初球をソロ被弾。投手の石川にも中前打を許した。秦バッテリーコーチは「要求したところに全く投げられていない。1番や中村、投手に打たれているようでは厳しい」と苦言を呈した。

 投手陣が1、8、9番に計5安打を浴びたのに対し、攻撃陣は5回まで無安打。全員で5安打に終わった。前日には5選手が休日返上のバント練習。さらに、この日から三塁コーチを勝呂内野守備走塁コーチから川相ヘッドコーチに変更した。勝呂コーチによる最近数試合での指示ミスや、消極的な走塁指示が理由とみられる。得点力不足にあえぐ中、シーズン終盤では極めて異例の決断だったが、この展開ではそれ以前の問題だった。

 川相ヘッドコーチは「ベストを尽くして試合が少しでもいい方向に行くように」、原監督は「チームとしての最善策ということ」と説明した。26日に阪神が勝ち、巨人が負けか引き分けで自力優勝の可能性が消滅する。悪い流れが止まらないまま、正念場を迎えた。(大林 幹雄)

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