清宮、156キロ右腕・田中との対決に武者震い「期待して」

[ 2015年8月26日 05:30 ]

オコエ(手前)とペアを組んで柔軟体操をする清宮

日本代表強化試合 U18日本代表―大学日本代表

(8月26日 甲子園)
 第27回WBSC U―18(18歳以下)ワールドカップ(28日~9月6日)の高校日本代表に1年生でただ一人メンバー入りした清宮幸太郎内野手(早実)が、最速156キロ右腕と対戦する。26日に侍ジャパンU―18壮行試合として開催される大学日本代表戦(甲子園)で田中正義(せいぎ)投手(創価大3年)が先発。DHで先発出場する清宮は初体感となる150キロ超に心を躍らせ、田中討ちで世界一に向けて勢いを加速させる。

 「正義の味方」ではいられない。最速156キロ右腕との対戦を前に、清宮は胸をときめかせた。

 「とにかく“速い”という印象。あの試合の投球は鮮明に残っています。150キロを超える球は未知の世界ですが、いずれはそういうピッチャーとやっていかないといけないので、あした(26日)はその第一歩」

 あの試合とは6月29日。侍ジャパン大学日本代表―NPB選抜戦で、田中がプロ相手に7者連続を含む8奪三振。清宮もニュース映像で見た。これまで対戦した中で一番速かったのは今夏の甲子園3回戦の東海大甲府(山梨)戦で菊地から尻に受けた死球だといい、「142キロでしたから」。それより10キロ超も速い剛球となる中、「高1で大学(日本代表の)エースの球を間近で見られるのは楽しみだし、大きな財産になる」と武者震い。その上で「期待してもらえればいいと思います」と付け加えた。

 また、大学日本代表の主砲・横尾(慶大4年)とは通っているトレーニングジムが同じで再会を心待ち。壮行試合の舞台は甲子園。19日の準決勝・仙台育英(宮城)戦に敗れて涙を流してから、ちょうど1週間。「甲子園は打ったあとの歓声が独特。しっかり味わいたい」と話した。

 24日の近大との練習試合では3打席連続の空振り三振を喫した。この日はW杯の主戦場となる大阪市の舞洲ベースボールスタジアムで練習。同球場は両翼100メートルの上に逆風が吹くことで有名で、西谷浩一監督の助言を受けた清宮は広角に鋭低いライナー性の打球を打ち分けた。「タイミングさえ取れれば、きょうのような打球は飛ぶ」と胸を張った。(東山 貴実)

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