雄星を狂わせた大谷の161キロ 勝負を分けた初回の攻防

[ 2015年8月26日 21:11 ]

<日・西>1回無死満塁、中田に左越え適時打を浴びる西武先発・菊池

パ・リーグ 西武0―3日本ハム

(8月26日 札幌D)
 日本ハム・大谷の“161キロ”が花巻東(岩手)の先輩でもある西武の先発・菊池の立ち上がりを狂わせた。

 初回2死三塁。4番・中村を迎えて大谷がギアを上げた。初球158キロはボールになったが、2球目の158キロ、3球目の159キロで空振りを奪って追い込むと続く4球目に今季最速の161キロをマーク。これは中村にファウルされ、5球目の161キロはボール。6球目141キロのフォークはボール、7球目160キロはファウル。最後は142キロのフォークで空振り三振。無失点で切り抜けた。

 その裏、マウンドに上がった菊池は160キロ台を連発した後輩に“力勝負”を挑むことはしなかった。だが、丁寧に投げようとしたことが裏目に出る。腕が振れずにボール球が先行する苦しい投球。先頭の陽岱鋼に中前打を許すと、2連続四球で無死満塁のピンチを招き、中田、近藤に連続適時打を浴びて3点を失った。

 2回以降は走者を出しながらも日本ハムに追加点に許さず、6回6安打3失点で降板。「初回がすべて。相手が相手だけに先制点を取られたのは悔しい」。菊池にとっては悔やんでも悔やみきれない初回となった。

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