藤浪、連続無失点「32」で止まった…“魔の7回”6失点KO

[ 2015年6月4日 05:30 ]

<神・ロ>7回2死一、二塁、鈴木の打球を避けてグラウンドに倒れ込む藤浪

交流戦 阪神9―8ロッテ

(6月3日 甲子園)
 4点差に追い上げられた7回2死一、二塁。マウンド上に立ち尽くした藤浪は、恨めしそうにスコアボードを見上げた。交代を告げられ、うつむきながらベンチへと下がった。「一度、作られた流れを止めることができませんでした。そこに尽きます」。連続イニング無失点は32回でストップ。それどころか勝ち星にも見放され、7回途中6安打6失点(自責0)でマウンドを後にした。

 「きょうは自分が完投していれば勝てた試合と思います。もっと粘れたと思う。(連続無失点が途切れ)“あ~”という声は聞こえました。続くのに越したことはないですが、まあ、いつか途切れるものなので」

 6回まで完封ペース。「バランスもボールも悪くなかった」。許した安打は、わずか2。88球で快調に6個の「0」を並べた。最速157キロを計測した直球主体に登板3試合連続2桁奪三振にも到達。連続無失点は、かつてのエース井川(現オリックス)の31回を超えた。

 だが、7回に暗転した。味方守備の“拙守”でリズムを崩した。先頭・今江の打球に対し、普通なら単打で止まる当たりを打球判断に迷った右翼手・伊藤隼が後逸(記録は三塁打)。記録に表れないミスで無死三塁とされた。続くクルーズは空振り三振に仕留めたが、今度は6番根元の二ゴロを上本が後ろに大きくはじいた。実に33イニングぶりの失点となった。

 「ああいう形でスリーベースを打たれ、その後も打ち取った当たりが結果的にエラーになった。カバーしようとして、力んでしまいました」

 悲劇は1点で終わらない。流れを止めようとすればするほど、力が入った。2死一、二塁までこぎつけるも、井口に左翼線2点二塁打を浴びた。なお2死一、二塁から鈴木にも中前適時打を許し無念の降板となった。後を受けた高宮、松田も相手打線の勢いを寸断できず、この回まさかの8失点。同点に追いつかれ、勝利投手の権利をも失った。野球の怖さを、まざまざと思い知る一戦となった。

 ≪阪神右腕初の3戦連続2桁奪三振≫ 藤浪(神)が7回に失点し、シーズン連続イニング無失点は32回でストップした。(7回1死後に失点したが、連続イニング無失点記録の扱いは野球規則10・02(c)により、失点イニングの1/3、2/3回を加算しないため32回1/3とはならない)。シーズン3試合連続2桁奪三振は、チームでは14年能見の5試合を筆頭に71年江夏の4試合、68年江夏の3試合(2度)、06年井川の3試合といるが、右腕では藤浪が初めて。

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