2浪の苦労人…慶大・倉田「神宮で初めて」新人戦で猛打賞

[ 2015年6月4日 13:44 ]

3安打猛打賞をマークした慶大の倉田

東京六大学春季新人戦3位決定戦 慶大2─2明大

(6月4日 神宮)
 連盟規定により9回で引き分け、両校3位となった。

 慶大は1点を追う2回に9番・倉田直幸内野手(2年、浜松西)の右前適時打で同点。5回には3番・藤川尭史外野手(2年、慶応)の中前適時打で勝ち越した。一方、明大は1─2の9回に6番・河野祐斗内野手(2年、鳴門)の左中間適時二塁打で再び同点。5投手の継投で勝ち越しを許さなかった。

 慶大の倉田はこの日3安打の猛打賞。7回には盗塁を決めるなど足でも魅せた。「神宮で3安打は初めて。大きいのを狙わずにつなぐつもりでいった結果」と笑顔を見せた。

 2浪の末に慶大に入学した苦労人。浜松西時代は走攻守3拍子そろった県内屈指の好プレーヤーとして名を馳せた。高校は偏差値68の進学校でもあり「六大学でプレーしたいというのと親の後押しもあって、慶応に挑戦した」という。浪人中も母校で練習を手伝いながら体を動かし、勉強と両立。晴れて慶大法学部に合格した。浪人中のブランクはなかったが「慶応は全員が練習する時間があるし、チャンスも多い。どちらかというと1年生の仕事(雑務)の方が大変だった」と振り返る。

 新人戦は全3試合に先発出場。「打撃が売り。もっと磨きをかけて、秋はAチームに上がって、早慶戦の舞台に立ちたい」と意気込んだ。

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2015年6月4日のニュース