両軍ベンチ総出!カブス外野手が相手を挑発「監督に注意された」

[ 2015年6月4日 15:58 ]

カブスのレーク(右)とマーリンズのリアルミュート(左)の口論をリゾと球審が止めに入る (AP)

ナ・リーグ カブス3―7マーリンズ

(6月3日 マイアミ)
 3日に行なわれたマーリンズとカブスの一戦で、本塁打後の選手の挑発行為が原因となり、両軍ベンチが総出となる事態が起きた。

 6―0とマーリンズの大量リードで迎えた6回カブスの攻撃、1死一塁の場面で打席にはジュニア・レーク外野手(25)が立ち、マーリンズ先発のハレンからレフトスタンド上段に飛び込む1号2ランを放った。

 完ぺきにボールをとらえた直後、レークは打球の行方を見つめながら派手にバットを放り投げ、ベースを一周する際は三塁側のマーリンズベンチに対して黙れと言わんばかりに人差し指を口元にあて、相手を挑発した。

 これに捕手のリアルミュートが反応。本塁を踏んだレークに何やら言葉を浴びせ、両者は一触即発。走者だったリゾと球審が割って入ったものの、瞬く間に両軍ベンチから選手が飛び出し、本塁付近でもみ合いとなった。プルペンのリリーフ投手陣も駆け寄るなど、グラウンド内はしばらく騒然としたが、特に退場者が出ることもなく事態は収拾した。

 「自分は古い考えの人間ではないから、別にバットを放り投げてホームランを喜ぶことは気にしていないよ」と語るのはレークに一発を浴びたハレン。さらに同投手はコメントを続け「でも、通算でも10本かそこらの本塁打しか打っていない選手が大差で負けている場面であんなことをしたんだ。きっとカブスのマドン監督は彼の一連の行動を恥じているだろうね」と遠回しにレークを批判した。

 何とも後味の悪い今季初の、通算では16本目の本塁打となったレークは試合後に頭が冷えたのか、「マドン監督には注意されたよ。自分もあの行動は正しくないと認識している。気持ちが高ぶることも試合の一部だと思うが、ハレンには今回の一件を謝罪したい。彼には敬意を持っているし、侮辱するつもりはなかった」と反省を口にしていた。

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