あと一歩だった快挙…阪神・岩田イニング3者連続3球三振ならず

[ 2015年6月2日 07:59 ]

阪神の岩田

 打者を0ボール2ストライクと追い込んだ投手が、3球目に明らかなボール球を投げるケースが多い。ストライクゾーンで勝負する必要がない、目先を変えるべきという考え方がある一方、「遊び球には意味がない」という意見もある。そこで通算500奪三振以上の現役55人から、全奪三振に占める3球三振の割合が多い投手を調査した。

 1位はバリントン(オ)で20.8%と、ただ一人20%を超えた。特に広島に在籍した昨季は85個中27個、実に31.8%を占めていた。2位は右肘手術からの復活を期す館山(ヤ)で18.0%。3位は岩田(神)が17.7%と、左投手では唯一10傑入りした。

 岩田がらしさを発揮したのが、完封勝利を挙げた5月26日楽天戦。4回に藤田、松井稼を連続3球三振。4番の中川も2球で追い込んだが、3球目はファウル。直後に空振りを奪い、イニング3者連続3球三振の快挙まであと一歩だった。この試合は10奪三振のうち5個が3球。配球決定はバッテリーの共同作業だけに、捕手・鶴岡との「きょうは遊び球はいらない」という判断が完封に結びついたといえる。

続きを表示

この記事のフォト

2015年6月2日のニュース