高木勇 毎週日曜日の“恒例行事”で「ジャイアンツが大好きです!」

[ 2015年5月3日 18:47 ]

<巨・神>無傷の5勝目を挙げスタンドにサインボールを投げ込む高木勇

セ・リーグ 巨人10―3阪神

(5月3日 東京D)
 巨人の高木勇が49年ぶりの快挙をやってのけた。

 開幕から連勝を続ける高木勇はこの試合に勝てば、巨人の新人では66年の堀内以来、5人目となる5連勝。その大事なマウンドでルーキー右腕は序盤に2失点を喫すると、逆転してもらった5回には3連打を浴びて試合を振り出しに戻されてしまった。

 それでも、6回に味方が2死一、三塁と勝ち越しの好機を作ると、自身の代打に送られた金城が左翼線2点適時二塁打。高木勇に歴史的白星を挙げる権利が転がり込むと、8回には代走で途中出場の鈴木が09年以来6年ぶりの一発となる1号左越え3ランの祝砲を上げた。

 値千金の勝ち越し打を放った金城は「気迫と執念で打った。彼が頑張っていたから勝ちちがついた」と自身の打撃を振り返り、高木勇の投球を称えた。この日は足だけでなく、バットでも見せてくれた鈴木は「練習でも打ったことがないくらいボールが飛んでくれた」とプロ19年目で通算10本目の一発に自身でも驚いていた。

 毎週日曜日にはお立ち台に上がることが“恒例行事”となった高木勇は新人開幕5連勝という半世紀ぶりの快挙に「ビックリです」とその大きな瞳を見開いた。「一番疲れた試合だった」と苦しい投球を吐露したルーキーだったが、インタビューの最後には「僕は僕です!」と4月4日にこの日の相手と同じ阪神を相手にプロ初完封したときと同様のあの力強い言葉が飛び出した。

 高木勇のこのパフォーマンスに東京ドームのジャイアンツファンは十分湧いたが、次のフレーズはさらにその上をいった。「まだ入団したばかりですけれど、僕はジャイアンツが大好きです!」。大好きな巨人のために連勝を続けたいところだ。

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