安楽 甲子園凱旋だ!2軍初陣1回1失点、阪神との2軍交流戦登板も

[ 2015年5月3日 07:34 ]

イースタンDeNA戦で公式戦デビューした楽天・安楽は、試合後大勢のファンに囲まれる

イースタン・リーグ 楽天5―3DeNA

(5月2日 宮城県利府町)
 楽天のドラフト1位ルーキー・安楽が、イースタン・リーグのDeNA戦(利府)で公式戦デビューを飾った。3月中旬に右足首を捻挫し、実戦登板は3月12日の同教育リーグ・ヤクルト戦(戸田)以来、51日ぶり。「緊張なくマウンドに行けた」。6回から4番手で登板すると、先頭の桑原をスライダーでいきなり空振り三振に仕留めた。

 しかし、ここから苦しんだ。連続四球に暴投も絡み1死一、三塁。下園には高めに浮いた直球を左前に運ばれて失点した。結局、1回を1安打2四球で1失点。「初めは楽しめたが、点を取られたので納得できない。クイックでフォームがばらつき、高めに浮いた」と悔しさをにじませた。

 ただ、首脳陣の見方は違った。酒井2軍監督は「これだけ登板間隔が空いた中で、十分投げられた」と評価した。済美の2年秋に右肘を痛め、以降はテークバックを小さくしていたが、同校の先輩である日本ハム・鵜久森から「肩、肘のケガでフォームを小さくして駄目になる人を見てきた」と助言された。そこで「テークバックを大きくするより、小さくする意識をやめた」という。わずかな意識の違いだが、本来の躍動感あるフォームが復活。この日は最速146キロをマークした。

 今後は中継ぎでもう1試合投げ、順調なら14日の同リーグ・日本ハム戦(コボスタ宮城)で初先発する。23、24日には甲子園で阪神との2軍交流戦が組まれている。3年時には立つことができなかった聖地のマウンドに、2年ぶりに「凱旋」する可能性も出てきた。

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