ダルが受ける手術 28~29歳でメジャー復帰率は77%

[ 2015年3月18日 05:30 ]

レンジャーズのダルビッシュ

 レンジャーズのダルビッシュが記した通り、トミー・ジョン手術とはいえ成功率は100%ではない。ハードボール・タイムズが昨年10月に発表した統計によると、手術時の年齢で術後の結果にも大きな差異があった。

 当然、若いうちに手術を受ければメジャーへの復帰率は高く、20~21歳では93%。年齢を重ねるにつれ数字は悪くなり、ダルビッシュと同じ28~29歳では77%となる。

 この数字は、たとえ1試合でもメジャーのマウンドに戻れた選手の統計である。手術を「成功」と判断するだけのパフォーマンスを復帰後もみせた選手は、より低く見積もるのが妥当だろう。

 レ軍のジョン・ダニエルズGMは復帰時期について「来年5月までに戻ってきてくれれば」と話した。手術からは約13カ月半。同統計によれば最近は復帰までの期間は短縮傾向で、10~11年は15・7カ月だったのが、12~13年は13・8カ月が平均復帰期間。ただ個人差や手術時期によりバラつきはあり、復帰を焦らない忍耐力も必要と指摘されている。

 ▽トミー・ジョン手術 損傷した肘のじん帯を切除し、手首や足首など、他の部位から正常な腱を移植する手術。1970年代にフランク・ジョーブ博士によって考案され、当時ドジャースのトミー・ジョン投手(メジャー通算288勝)が74年に初めて受けたことからこう呼ばれている。通常、リハビリには12~16カ月の期間を要する。

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2015年3月18日のニュース