G打線5安打まだ寒いけど…阿部 西武エース岸から“お帰り”中前打

[ 2015年3月15日 05:30 ]

<西・巨>6回1死一、二塁、中前打を放った巨人・阿部

オープン戦 巨人1-8西武

(3月14日 西武D)
 4打数1安打。その数字以上に巨人・阿部には意味のある試合となった。

 「普通に試合をこなせた。最初から全部打ちに行こうという中で、対応することができた」

 3打席目の6回1死一、二塁。2ボールから高めの直球を見逃さず、中前に運んだ。相手は開幕投手を務める岸。今季1軍初の対外試合で好投手と対峙(たいじ)し、「いい投手は(失投は)1球。集中力を高められるか」と仕留めた。初球から積極的にいくことをテーマに掲げる中で「変化球を拾ったりできた」と思い描いた4打席を送った。

 右ふくらはぎの張りで沖縄2次キャンプ中の2月18日から別メニュー調整。気持ちを抑え込むように「古傷だから」と慎重にリハビリを行った。一方で仕上げてきた感覚を失わないためにブルペンに足を運び、生きた球を見続けた。患部の状態も回復し「もう大丈夫だから(1軍に)上がっている。聞かなくていいです」と語気を強めた。

 試合前時点でオープン戦でのチーム打率・227の打線は、5安打1得点と奮わず。移動日だった前日は予定を変更して福岡から帰京後に打撃練習を行ったが、特効薬まではいかなかった。「良かった」と阿部を評した原監督も打線については「桜の開花と同じくらい…」と言いかけ「あまりこういうのはやめようか」と自嘲気味に笑った。

 DeNAとの開幕戦を約2週間後に控え、戦いの場に戻ってきた阿部は「良い状態で迎えられるようにしたい」と気持ちを込めた。停滞する打線の活発化を、開幕4番の大本命が担っていく。

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