42歳西口「初めてだよ」2ボーク…1年半ぶり1軍先発で気負いすぎ

[ 2015年2月28日 05:30 ]

<オ・西>初回、ボークの宣告にぶ然とする西口

練習試合 西武9―4オリックス

(2月27日 高知東部)
 気負いすぎて、体全体が止まらない。プロ21年目の西武・西口が、目を大きく見開いて驚きの表情を見せた。しかも2度。実戦初登板で2回4安打2失点と大乱調だった要因は、2つのボークだった。

 「まさか2ボーク…。止まってないと言われて…。1試合2ボークなんてプロ入り後、初めてだよ」。42歳の口から真っ先に出たのは、内容よりボークについてだった。

 初回無死一塁から、2番・安達に投じた4球目。セットポジションで完全静止を怠ったと判断した球審から、ボークを宣告された。2回には連打で無死一、二塁とされると、7番・川端への2球目が、またまたボーク。「1個目はちょっと早かったかなと思ったんだけどね。もうちょっと止めないといけないんだね…」。動揺は隠せず、無死二、三塁となった直後に投じた1球で、右前適時打を浴びた。さらに1死一、三塁から重盗を決められ、2失点。予定されていた3イニングを投げきることができず自滅した。

 プロ20年でボークは3個。報道陣から知らされ、「20年で3個もしてたんだ!」と驚くほどだった。13年9月1日のオリックス戦(西武ドーム)以来の1軍先発マウンド。結果を出したいとはやる気持ちを抑えることができなかった。昨季は中継ぎで8試合に登板も、ここ2年間白星はなし。今季は先発として復活を誓い、多い日は240球を投げ込んできた。

 最速は136キロながら、切れのあるスライダーやフォークで空振り三振を奪う輝きも見せた。田辺監督は「ボークからの失点がもったいなかった。腕は振れていた。(次回先発は)あるよ」と約束。通算200勝まで残り18勝の右腕も「(ローテーション入りを)目指して頑張る」と前を向いた。復活ロードで立ち止まっているわけにはいかない。

 ▼西武・誠(2番手で登板し3回1安打無失点)0点に抑えることができて(1軍生き残りへ向け)ひとまず良かった。

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2015年2月28日のニュース