虎の遼馬“8回の男”実力で奪うぜよ「結果残す。生き残れるよう」

[ 2015年2月28日 07:35 ]

松田は一軍に合流しキャッチボールで調整する

 実力で「8回の男」の座を奪いにいく。4年目を迎えた阪神・松田が27日、今季初めて1軍に合流。甲子園での全体練習ではキャッチボールなどで汗を流した。右内転筋挫傷で離脱中の福原の穴を埋めると同時に勝利の方程式入りを目指し、登板を予定する、28日のプレシーズンマッチ(スポーツニッポン新聞社後援)オリックス戦(安芸)から猛アピールすることを誓った。

 「枠が空いたというわけではないですが、そこで投げるチャンスがあれば、目指して頑張っていきたい」

 順調な調整ぶりを物語るような言葉に、強い決意が感じられた。過去2年は必死にアピールしようと無理したこともあり沖縄キャンプから離脱した。その反省を生かし今年は高知・安芸の2軍からのスタート。「まだまだな部分もありますが、やりたいことはやれた」と振り返った。じっくりと調整を続け今春の実戦初登板となった14日の韓国・ハンファ戦では最速148キロを計測。18日の西武戦にも登板するなど順調なステップを踏み、満を持しての合流となった。

 若き右腕に寄せられる期待は大きい。福原が3月27日の中日との開幕戦(京セラドーム大阪)に間に合うかは微妙な状況で守護神・呉昇桓(オスンファン)につなぐ、セットアッパー不在に陥る可能性もある。中西投手コーチも「オープン戦から7、8回の厳しい場面で使っていくことになる」と話すように、今後は開幕を思い描いて「8回の男」を務める予定。「そう言ってもらえるのは信頼してもらっているということでもあると思う」と松田自身も、あらためて闘志をみなぎらせた。

 「1軍のマウンドで今の自分の力がどれくらいかというのを見たいというのはあるけど、1軍に上がってきたので結果を残していきたい。生き残っていけるようにやっていく」。開幕まで28日。遼馬が高知から、己の居場所をつかみにいく。

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2015年2月28日のニュース