マー君 今季初登板は4・9開幕2戦目ブルージェイズ戦濃厚に

[ 2015年2月28日 05:31 ]

今キャンプ2度目のブルペン投球練習を行う田中

 ヤンキース・田中将大投手(26)の今季公式戦初登板が開幕2戦目となる4月8日(日本時間9日)のブルージェイズ戦が濃厚であることが26日(同27日)、分かった。この日、キャンプ2度目のブルペンで40球。右肘の状態を不安視する声もあったが、順調な仕上がりに首脳陣も今後の実戦登板にゴーサインを出した。現時点ではCCサバシア投手(34)が開幕投手の最右翼。昨年手術した右膝の状態が順調ならば、エース左腕に続き、田中が2戦目のマウンドに上がる。

 ザクッ!パーン!左足を踏み込む音とミットを叩く音が、ブルペンに響いた。午前9時。田中はたった1人でメーン球場横のブルペンに入った。ジョー・ジラルディ監督も見守る中、気持ちよさそうに右腕を振った。

 「感触は前回に比べても全体的にとても良かった。タンパに来てから3回(自主トレ期間の1度を含む)ブルペンに入ったけど順を追ってよくなっている。そういう点では凄く順調だと思う」

 ノーワインドアップで17球、セットポジションで23球。スプリット、スライダーも交えた。捕手から球を受けると、スッと投球動作に移って一定のリズムで投げ続けた。投球間にフォームをチェックするようなしぐさや不満げな表情はなし。手応えを感じたブルペンだった。昨年痛めた右肘の不安を感じさせない順調な調整ぶりに、ラリー・ロスチャイルド投手コーチは「次の登板はフリー打撃になるだろう」と明言。開幕を万全で迎えられるかとの問いに「このまま進めば、もちろん」と即答した。

 田中は「投手コーチと先(のスケジュール)まで話しているが、ここでは言わない」としたが、これで開幕までの登板プランが見えてきた。3月2日(日本時間3日)にフリー打撃に登板予定。ここまでの中3日の投球間隔を守れば同6日(同7日)が2度目のフリー打撃になる。その後同12日(同13日)のブレーブス戦が、オープン戦初登板となることが有力だ。

 同戦に登板することで、2つのメリットが生まれる。1つは導入を検討中の6人ローテーションのテストで、開幕まで中5日登板が2度、可能となる。さらに中4日をミックスすることで同一リーグの相手との対戦を避けて5試合に登板することができる。現時点では開幕2戦目となる4月8日(同9日)の地元ニューヨークでのブルージェイズ戦の先発が濃厚。ただ、手術明けのサバシアの状態が上がらない場合は、田中の開幕投手も想定しながら、登板日程を最終決定する意向だ。

 「去年やってる分、どういう感じで進んでいくか分かっている。打者が立っても大丈夫だと思うし、それだけの準備ができた」と田中。足元を見つめ、着実にステップを踏んでいく。

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