中田“雪辱”好救援!ミコライオ1カ月ぶり12S

[ 2014年6月16日 05:30 ]

<ロ・広>9回を締めたミコライオ

交流戦 広島8―5ロッテ

(6月15日 QVC)
 広島・野村監督は、お前しかいないと送り出した。中田も、オレしかいないと覚悟していた―。エルドレッドの満塁弾で逆転した直後の7回裏のマウンドに、前日14日に1死を取っただけで4失点していた中田が立った。

 「今まで以上に自信をもって、腕を振ろうと。プレッシャーがかかり、キツイ場面だったけど、抑えられてよかった」

 今江、角中、クルーズをいずれも外野飛球で3者凡退。8回も細谷を右飛、そして金沢と岡田を遊飛で、2イニング、打者6人を完璧に打ち取った。すべてフライアウトは本来の球のキレが戻った証しでもあった。

 14日試合前の練習中に打球が左手首と右側頭部を直撃し、緊急検査。打撲と診断され、試合開始後に球場に戻った。同点の8回を任されたが、力もスピードも変調は明らかで、1/3を4安打4失点。12日の西武戦から2試合連続の敗戦投手となり、チームの連敗を9にまで伸ばしていた。

 「立て続けてボクがやられてしまって…。でも、今日これで取り返したとは思っていません」

 借りは返しきっていないと頼もしいセリフを吐くが、それでも野村監督からは「昨日の今日で、レン(中田)があそこで気迫のピッチングを見せてくれたのが大きかった」と勝因の一つに挙げられた。

 そして9回はミコライオが3人で締めた。左脚内転筋痛や夫人の出産に立ち会うための一時帰国などで5月9日中日戦以来となる12セーブ目。「チームとしても個人としても長かった」

 一岡は負傷抹消。永川勝は不調で戦列を離れている。厳しい救援投手事情は変わらないが、ようやく連敗トンネルを終わらせた中田&ミコライオの2人が再進撃には頼りになる。

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