東海大 13年ぶり!原貢さんにささぐ涙の日本一!

[ 2014年6月16日 05:30 ]

<神奈川大・東海大>優勝を決め、胴上げされる東海大・横井監督

全日本大学選手権 決勝 東海大2―0神奈川大

(6月15日 神宮)
 決勝が行われ、東海大が神奈川大を2―0で下し、01年以来13年ぶり4度目の優勝を飾った。春季リーグから18戦無敗での制覇で、3番に座る大城卓三捕手(4年)が2本の適時打を放ち、最高殊勲選手賞と首位打者賞の2冠を獲得。横井人輝監督(52)とナインは、5月29日に亡くなった東海大野球部名誉総監督の原貢(はら・みつぐ)氏(享年79)に日本一をささげた。初の決勝進出を果たした神奈川大は打線が5安打に封じられた。

 天国の師を思うと、涙が止まらなかった。試合後の優勝インタビュー。横井監督は万感の思いで空を仰いだ。5月29日に死去した原貢名誉総監督にささげる日本一。「きっと見守ってくれていると思って…全力を尽くしました」。あとは言葉にならなかった。

 好投手・浜口攻略の立役者は、全打点を稼いだ大城卓だ。5回に外角直球を捉え、先制の左前適時打。7回には外角に来たボール球をうまくすくい、中越え適時三塁打。02年の亜大・松田(現ソフトバンク)以来となる大会最多タイ3本目の三塁打で勝負を決めた。「(原貢氏には)高校時代はいつもセンター返しと言われていた。基本の大切さを教わった。きょうも自分で決めてやろうと思っていた」。長兄・昌士、一塁で先発した双子の兄・建二と3兄弟全員が東海大相模、東海大で育った。名将の教えを体現し、最高殊勲選手賞と首位打者の2冠に輝いた。

 大事な師を亡くした指揮官にとっても格別の優勝だった。90年、原貢氏の下で東海大助監督を務め「指導者としての10年分を叩き込まれた」と振り返る。同年秋、東海大菅生(東京)の監督に就任する際に送られた一言が今も心から離れない。「俺のマネしても勝てないぞ」。教えを強いることはしなかった人だけに「自分なりに考えてやっていけということだったのかな」と振り返る。決勝では浜口の四球の多さに着目し、高めのボール球に手を出さないことを徹底。6四球を選んで、自身初の頂点に上りつめた。

 試合後には、神奈川県内にある原貢氏の自宅に直行。大城卓から手渡された記念球を手に霊前に優勝報告した。「いろんな経験をさせてもらって、少しずつ(自分の目指す)野球が見えてきた」と感謝の気持ちは忘れない。13年ぶりの頂点。天国から優勝を祝うかのように、神宮の空は真っ青に晴れ渡っていた。

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