天敵4年ぶりKO!村田、交流戦50号で首位浮上!

[ 2014年6月9日 05:30 ]

<巨・ロ>初回1死一、三塁、村田は左中間に7戦ぶりとなる8号3ランを放つ

交流戦 巨人8―1ロッテ

(6月8日 東京D)
 天敵・成瀬を初回に粉砕しての首位浮上に巨人・村田の声が弾んだ。今季初の1試合5打点で、4月29日のヤクルト戦以来の本拠地お立ち台。「成瀬は交流戦でいつも投げてきて、ウチを得意としているのは分かっている。早くノックアウトすることが目標だった」と胸を張った。

 初回、1点を先制してなお1死一、三塁。1ボール1ストライクからの3球目、内寄りの速球を最短距離でバットを出し左中間席へ運んだ。7試合ぶりの8号3ランは交流戦通算50発目。成瀬に6連敗中だった巨人にとっては10年5月15日以来、4年ぶりに左腕に土をつけた。

 前日の西武戦(東京ドーム)は3打席連続三振に倒れ、「(精神的に)こたえたし、払しょくしたかった」と明かす。早出で行ったロングティーでは、98センチ、1・3キロの長尺バットではなく、通常の約86センチのバットに替え、軽打に徹した。「バットの出方と体の使い方を修正した」。ヘッドを走らせ、飛距離を求める感覚を磨く長尺バットではなく、最短距離でバットを出す形を体に染み込ませた。3回の右中間二塁打に続き、7回2死二、三塁では中前適時打。広角に打ち分ける本来の姿があった。

 試合前まで打率2割5分台と低迷。自宅の庭では5メートル四方の人工芝を敷き素振りを繰り返した。昨年も6月中旬に同様の成績だったが、7月以降に爆発。「このあたりから上がってくれないと苦労している意味がない」と昨年の再現を誓う。

 チームは20戦ぶりの2桁となる14安打を記録、4月10日以来の単独首位に返り咲いた。「この世界で強者になるには、“やられたらやり返す”ということを持ち続けないと」と原監督。天敵攻略は、低迷を続けてきた打線の上昇にもつながる。

 ≪おかわりに次ぐ大台≫村田(巨)が初回に成瀬から8号3ラン。今季これまでの本塁打は7本全てソロで、走者を置いての一発は初めて。交流戦通算50本目の本塁打となり、中村(西=57本)に次ぎ2人目の大台に乗せた。内訳は11年まで所属した横浜で44本、巨人で6本。横浜時代は村田が交流戦で本塁打した試合にチームは21勝19敗1分けの勝率.525と空砲が目立ったが、巨人では5勝1敗の勝率.833と勝利に結びつけている。

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2014年6月9日のニュース