オセゲラ初回9失点…秋山監督ぼやく「いきなりだからなぁ」

[ 2014年6月9日 05:30 ]

<神・ソ>初回1死三塁、鳥谷(左)に右越え2ランを打たれたオセゲラ

交流戦 ソフトバンク8―14阪神

(6月8日 甲子園)
 投壊で記録も、連勝も止まった。ソフトバンクは8日、阪神戦で今季ワーストとなる14失点。先発したポール・オセゲラ投手(30)が初回に9失点を喫するなど、投手陣が崩壊した。4試合連続2桁得点のプロ野球タイ記録が懸かった試合で逆に2桁失点…。猛打のお株を奪われ、連勝も4で止まった。

 初回の失点が全てだった。「ほんとだよ、いきなり9点だからなぁ」。秋山監督がぼやくのも無理はなかった。

 1点を先制した直後、オセゲラがあっという間に炎上してしまった。1死二塁、鳥谷に逆転2ランを浴びた。この一打を皮切りに、四球を挟んで6連打を喫した。この回だけで3四球に8安打を集中され、10年4月10日の日本ハム戦(ヤフードーム)7回以来の9失点となった。いかに打線が好調とはいえ、このビハインドは重すぎた。

 初回途中での投手交代の可能性を聞かれた指揮官は「当たり前だろ、代えられないだろう」と吐き捨てた。郭投手コーチも「代えていたら後のピッチャーが大変」といきなりの大量失点に打つ手がなかったことを認めざるを得なかった。

 オセゲラは前回6月1日のヤクルト戦(ヤフオクドーム)まで2試合連続で初回に失点しており、立ち上がりに課題があることは明白だった。だが、9失点はさすがに想定外。「あんなピッチングをして申し訳ない」と球の切れ、制球ともに最悪だったオセゲラ。普段は陽気な男もさすがに落ち込んだ様子だった。次回1軍登板のチャンスに関して、加藤投手コーチは「次はないです」と一刀両断した。

 プロ野球タイ記録の4試合連続2桁得点の可能性を持って甲子園に乗り込んだものの、逆にまさかの2桁失点。連勝も4で止まった。それでも6試合連続2桁安打となる12安打を放ち8点を奪って意地は見せた。「しょうがない。あした、あした」。切り替えるしかない敗戦に、秋山監督は前を向いた。

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2014年6月9日のニュース