小山 プロ初完投2勝、初完封お預けも「逆に良かった」

[ 2014年6月9日 05:30 ]

<巨・ロ>9回、ランナーを背負った小山(右)に声をかける原監督

交流戦 巨人8―1ロッテ

(6月8日 東京D)
 指揮官の期待に応えた。8―0の9回に1点を失い、なおも無死一、二塁。巨人・小山はマウンドに駆け寄ってきた原監督から「代わるか?」と尋ねられた。「もちろんいけます!」と力強く即答。そこから3人をピシャリと封じ、充実の笑みを浮かべた。

 10安打1失点でプロ初完投勝利。初完封はあと一歩で逃したが、「逆にいいんじゃないですかね、そんなに甘くないぞと。まぐれの完封よりは打たれて良かった」と冷静に振り返った。125球中、49球と多投したフォークがさえた。8回までに4度、得点圏に走者を背負ったが、粘り強く無失点で切り抜けた。

 「若い力はジャイアンツにとって宝。彼が(先発に)加わったら大きな戦力になる」と原監督。今季2勝目を挙げ、先発ローテーション入りへ大きく前進した4年目右腕は「またこれで次が大事になる」と慢心することなく表情を引き締めた。 

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2014年6月9日のニュース