サヨナラ勝ち呼んだ陽岱鋼の三盗狙い「ずっと配球読んでいた」

[ 2014年4月14日 08:26 ]

<日・西>9回2死一塁、二盗を決めた陽岱鋼

パ・リーグ 日本ハム4―3西武

(4月13日 札幌D)
 一昨年まで投手だった強肩の木村でさえも、どうしようもなかった。同点の9回2死二塁。西武の外野陣は定位置より約10メートルの前進守備を敷いた。日本ハムは昨季盗塁王の陽岱鋼が二塁走者といえども、単打で本塁生還は不可能と思われた。ところが西川の一、二塁間を抜けた打球を捕球した右翼手・木村が本塁送球したときには、二塁走者はホームに滑り込んでいた。

 陽岱鋼は7回に右中間に同点5号ソロを放つと、この回も2死から左前打で出塁し西川の3球目に二盗を決めた。そして外野手の守備位置を確認し「単打では絶対に無理」と察知した。そこで三盗を狙った。2ボール2ストライクからノーサインで走ると、結果的にランエンドヒットとなり今季2度目のサヨナラ勝ちにつながった。

 塁上で左腕・高橋の配球を読んでいた。4球連続直球の後にスライダーが外れた。「ずっと配球を読んでいた。絶対に変化球が来る」。西川はフォークを捉えたが、背番号1のスタートも完璧。「いつも盗塁を警戒されている陽岱鋼にとって、あんなに盗塁をしやすい場面はない」と栗山監督。貯金1をもたらしたのは陽岱鋼の状況判断だった。

 ▼日本ハム・白井内野守備走塁兼作戦コーチ あの外野の守備位置では本塁には還れない。いい判断をした。

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2014年4月14日のニュース