脅威の「GM砲」!打率・450、9打点で宿敵粉砕

[ 2014年4月14日 05:30 ]

<神・巨>5回、左前打を放つマートン

セ・リーグ 阪神2―1巨人 

(4月13日 甲子園)
 猛虎が誇る「GM砲」が、この日も存在感を発揮した。惜しくも2人のバットから打点が生み出されることはなかった。とはいえ巨人投手陣に心安まる暇を与えない働きで、チームを鼓舞した。

 まずはM砲だ。マートンが5回の先頭打者としてチーム初安打となる左前打。続く新井良に対する大竹の6球目がわずかにバウンドすると、スキを逃さず二塁を奪った。新井良の一ゴロ野選で三塁に進み、福留の犠飛で生還。自らの一打を口火とし、待望の先制点をスコアボードに記した。

 同じく先頭打者の7回にも投手強襲ヒットを放ち、打率ちょうど5割にカムバック。9回1死二塁のサヨナラ機で敬遠されるのも当然だった。今季の打線を「つながっている、という部分が大きい」と評すM砲。打率に加え、6本塁打、打点29、27安打、出塁率・563と、依然として5部門でリーグ1位だ。

 9回の好機を切り開いたのはG砲。4番・ゴメスは第3打席まで無安打で、開幕から続ける連続試合出塁は「14」で途絶えるかに思われたが、土壇場で地力を発揮した。1死からマシソンの投じた147キロ直球を完ぺきにはじき返す左中間二塁打。開幕連続出塁を15試合に伸ばしてみせた。

 この場面はサヨナラには結びつかなかったものの、新助っ人にとっては結果を出し続けることに意義がある。「いい粘りができたと思う。(連続試合出塁は)知らなかったけど、1打席1打席に集中して、良い打撃をしようとしている結果だと思う」。次につながる布石を打った。

 今カード3連戦は「GM砲」で20打数9安打、打率・450。9打点を叩き出し、宿敵粉砕の原動力となった。2門の主砲を据えている今季の猛虎打線は、セ界屈指だ。

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