早大連勝！クリーンアップ３発に指揮官「宝くじみたい」

＜早大・法大＞８回、勝ち越しの右越え３ランを放つ早大・中沢

東京六大学野球　第１週最終日 早大９―５法大

（4月13日 神宮）
　２回戦２試合が行われ、早大と明大がともに２連勝で勝ち点１を挙げた。早大は３番・中沢彰太外野手（２年）の決勝３ランを含め、クリーンアップがそろって本塁打を記録。毎回の１４安打で９点を奪い、法大に逆転勝ちした。

　狙い通りに一発で仕留めた。１点を追う８回に追いつき、なおも２死一、二塁。早大の３番・中沢が初球のスライダーをフルスイングすると、打球は右翼席に消えた。今秋ドラフト候補の石田から放ったリーグ戦通算２号は勝ち越し３ラン。「きのうは４打席抑えられていたので、変化球に絞っていた。思い切り振った」と振り返った。前日の開幕戦で２三振を喫していたスライダーの残像は頭に残っていた。

　流れを引き寄せたのは、５番・茂木だった。３点を追う７回に自身初本塁打となる左越え２ラン。逆方向へ会心の当たりを飛ばし「練習でも逆方向にいい打球が行っていた。打った瞬間に入ったと思った」。そして、最後は４番・武藤だ。８回、中沢に続く２者連続アーチを左翼席へ。「早稲田の４番として責任と自覚を持ってやっていきたい」と胸を張った。

　クリーンアップのそろい踏みに加え、毎回１４安打で開幕２連勝。１２年春以来の１試合３本塁打での逆転勝ちに、岡村猛監督は「宝くじみたいに当たった。帰りの車には気を付けないと」と驚いていた。

　▼法大・石田（１点リードの８回から登板も４安打５失点）２者連続本塁打を打たれたのは初めてかも。切り替えて、まず１勝できるようにしたい。