巨人“急変”打てない…4年ぶり甲子園3連敗、3位転落

[ 2014年4月14日 05:30 ]

<神・巨>5回無死、村田(左)が中飛に倒れ厳しい表情の原監督

セ・リーグ 巨人1―2阪神

(4月13日 甲子園)
 巨人はサヨナラ負けで、4年ぶりに甲子園で3連戦3連敗を喫して3位に転落。3試合でわずか2得点と打線が沈黙するなか、原監督はナインに注文をつけた。

 「なかなか接戦をものにできていない。チームで動いているわけだから、ここぞという場面で得点を取る執念が課題でしょうね」

 5回まで2安打。6回の攻撃前に円陣を組み「もっと踏み込んでいくように」との指示が出た。内外角にボールを散らす先発・榎田の前に、向かっていく打撃ができていなかった。6回1死一塁から片岡が左翼線への同点二塁打で16イニングぶりの得点を挙げたが、7回以降は再び沈黙。8回1死で降板するまで榎田の球数は75球。打線全体の粘りも足りなかった。

 今3連戦で対峙(たいじ)したメッセンジャー、能見、榎田の先発3人は、開幕カード(東京ドーム)でも対戦。プロ野球記録となる計47安打を見舞った相手でもあった。2週間後、敵地に乗り込んだ3連戦は93打数15安打の打率・161と別のチームのように低迷。川相ヘッドコーチは「3人とも開幕より状態が良かった。対応できなかった」と唇をかんだ。

 シーズン序盤とはいえ選手も危機感がある。キャプテンの阿部は「監督、コーチにアドバイスをもらうが、打破するのは僕たち」と話せば、6回2死二塁で遊ゴロに倒れるなど、4打数無安打に終わった4番・村田は「汚い形でも点を取る野球ができれば、流れは変わる」と語った。この3戦は打順を固定したが、15日からのヤクルト3連戦(静岡、神宮)では打順組み替えなどのテコ入れも予想される。

 「早めにこういった課題が出た。次への課題が見えていいと思う」

 教訓をあすへの力に変える。指揮官は選手の姿勢を見ている。

 ▼巨人・片岡(6回、同点二塁打)最初の2打席は納得がいかない打席だった。踏み込んでいい結果が出た。後ろにつなぐ気持ちを今後も継続していきたい。

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2014年4月14日のニュース