明徳・岸 琴奨菊パワーで11K 宿舎電撃訪問で感動もらった

[ 2014年3月30日 05:30 ]

<明徳義塾・関東第一>明徳義塾・岸は完投で関東第一を破りガッツポーズ

第86回選抜高校野球大会2回戦 明徳義塾3―2関東第一

(3月29日 甲子園)
 4回に2点目を取られ、明徳義塾・岸は踏ん切りがついた。「直球を狙われていた。2点取られて変化球でいこうと」。4回まで許した3安打はすべて直球を打たれた。

 5回からは直球を見せ球にカットボールなど変化球を駆使。5回2死から4者連続三振を奪うなど、相手の勢いを完全に止めた。

 24日の1回戦・智弁和歌山戦では、延長15回で188球を投げ予想以上にダメージが残った。肩や背中が「ここまで張ったのは初めて」という。投球練習を開始したのは試合前日だった。

 ただこの間に大きな力をもらった。同校OBで大相撲の大関・琴奨菊が、26日に大阪・吹田市内の宿舎を電撃訪問。「大関までいった方に“智弁和歌山戦で勇気をもらった”と言ってもらった」。昨秋、学校で対面した時に遊びで相撲を取ってもらったこともある岸は、感動で疲労も忘れる思いだった。

 4強に進出した1年夏、8強だった2年夏に続き、自身3度目の舞台でまたも8強入りを果たした。30日に桐生第一と新庄が引き分け再試合を行うため、連投も回避できた。甲子園の申し子に「風」が吹いてきた。

続きを表示

2014年3月30日のニュース