阿部 痛恨の“ボーンヘッド”ベンチからの声かき消された

[ 2014年3月30日 07:58 ]

<巨・神>9回無死満塁から西岡は一塁ゴロ。これをロペスがベースを踏み本塁へ送球。阿部は本塁直前に迫っていた三塁走者にタッチせずベースを踏んだだけで無意味な一塁へ送球
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セ・リーグ 巨人3-5阪神

(3月29日 東京D)
 巨人は29日の阪神戦で、3―3で迎えた9回無死満塁のピンチで、阿部慎之助捕手(35)が瞬時の判断を誤ったプレーで勝ち越し点を許し阪神に敗れた。

 「仕方ない」では再発防止にならない。川相ヘッドコーチは「昨年も同様の形(一塁ゴロ)でロペスは先に本塁へ投げ一塁転送でアウトにする場面もあった。阿部が両方を予測するしかなかった」と説明した。昨年4月7日の中日戦(東京ドーム)、1―1の3回1死満塁。クラークの一塁線寄りのゴロを捕球したロペスが、この時はベースを踏まずに先に阿部に送球。「3―2―3」の併殺を完成させていた。

 しかし、同じ同点でも序盤と9回では違う。絶対に点を与えてはいけない場面。阿部にはロペスの動きが確認できていなかった状態ならば、本塁でのタッチを優先し、確実に得点を阻止することが求められた。一方で、ロペスにも先に本塁送球する選択肢があったのではないか。

 「どんなに想定しても予測できない事態は起こり得る。“これでもか”という形で準備していかないと」。

 指揮官は常々そう力説してきた。今季初黒星から得た教訓を、今後に生かすしかない。

 ▼巨人・勝呂内野守備走塁コーチ ホセ(ロペス)はいいプレーだったと思う。打者走者の西岡と重なったというのは感じていたと(ロペスが)言っていた。“次からこうしよう”という話は(阿部)慎之助とホセにしました。

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