マエケンCS不安「全然駄目」最多勝&防御率1点台消滅

[ 2013年10月7日 06:00 ]

<広・ヤ>まさかの乱調に肩を落としベンチへ戻る前田健

セ・リーグ 広島4―5ヤクルト

(10月6日 マツダ)
 初のCS登板へ、広島の前田健が大きな不安を残した。6回を9安打5失点。自己最多の16勝目を逃し、最多勝の可能性が消滅した。

 「感覚的に全然駄目。フォームのタイミングも合わなかったし、納得のいくボールはなかった」

 前回登板となった9月26日の中日戦(ナゴヤドーム)で打球を右膝下に受けたこともあり、うまく下半身を使えない投球になった。球に切れはなく、制球も甘い。初回。わずか10球で3安打を浴びて先制を許すと、さらに満塁とピンチを広げて山田にど真ん中に入った132キロのスライダーを左翼席に運ばれた。目指していた2年連続の防御率1点台は水の泡と消えた。結局、防御率は2・10まで急下落。「防御率(のタイトル)を獲れたのはうれしいけど、数字的には喜べない」と複雑な表情を浮かべた。

 ただ、2回以降は無失点。徐々に修正して感触はつかんだ。予定は5イニングだったが、自ら志願して6回のマウンドにも上がった。「あのまま終われば不安になる。最初に比べれば良くなった」と、嫌なイメージのまま12日の阪神とのCSファーストステージ初戦(甲子園)に臨むことだけは回避した。

 中5日で本番を迎える。残された時間は多くないが、エースは「いつも通りやっていくだけ。いい戦いをして勝ち上がりたい」と強気に話した。

 ▼広島・山内投手コーチ(前田健に)上体で投げていた感じ。球に力が伝わっていなかった。

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2013年10月7日のニュース