AJ7回逆転V打 米プレーオフ11度の勝負強さ発揮

[ 2013年9月27日 06:00 ]

<西・楽>優勝しマウンドで記念撮影を行う田中(前列右)ら楽天ナイン

パ・リーグ 楽天4-3西武

(9月26日 西武D)
 楽天・ジョーンズの元に星野監督、田中が次々と寄ってくる。優勝決定試合での逆転V打。不動の4番は大リーグで優勝チームが誇らしげに手にする葉巻をくわえ、笑った。

 「キャンプ初日から一日も無駄にせず戦った。このチームは特別なものを持っている。オレは走者を還すだけだった。このチームを誇りに思う」

 2点を追う7回2死満塁、外角低め速球を右中間へ運ぶ走者一掃の逆転二塁打。送球間に三塁へ。さらに捕手がそらすと、本塁に突入した。アウトになったが、迫力ある走塁は「メジャー最強のオールラウンダー」と呼ばれた男の姿だった。

 メジャー通算434本塁打の実績。「自分に少年時代の素晴らしい思い出がなければ、日本に来なかったかもしれない」と言う。11歳だった88年、少年野球の世界大会に出場するため、オランダ代表として来日。千葉県船橋市内にある選手の自宅にホームステイした。だから、日本のしきたりも素直に受け入れる。連日のミーティングもすべて参加。「ここにいる選手は、アメリカでいえばマイナーのレベルや。A・Jは、黙って一緒に聞いていてくれればいい」という星野監督の言葉にうなずき、若い選手には積極的にアドバイスを送った。

 ジョーンズには将来、でっかい目標がある。「いずれ大リーグで監督をやってみたい」。その思いは球団にも伝えている。そのためにも、日本の野球の細かさを真剣に学ぶ。大リーグ通算17年で11度のプレーオフ出場経験があり「勝者のメンタリティーを伝えたい」としていた男は、優勝決定後「チームの1ピースにすぎない」と言った。

 同じオランダ領キュラソー島出身のバレンティン(ヤクルト)が年間本塁打のプロ野球記録を達成した15日の夜、お祝いの電話をかけた。その時にバレンティンは3冠王、ジョーンズは日本一を誓い合った。「第一目標はクリアしたが、われわれの目標は日本一だ」。葉巻に火は付いていなかった。まだ4番としての仕事が残っている。

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