巨人 代打攻勢大当たり!谷、左腕攻略V打点!

[ 2012年9月4日 21:46 ]

9回巨人無死三塁、代打谷が三塁線を破る勝ち越し二塁打を放つ

セ・リーグ 巨人7―3阪神

(9月4日 甲子園)
 代打の切り札が試合を決めた。巨人は9回に代打攻勢で勝ち越し7―3で勝利。優勝マジックを18とした。

 左腕に右の代打。セオリー通りの采配が見事に的中した。3―3で迎えた9回、巨人はこの回から2番手でマウンドに上がった左腕・榎田を攻めた。

 先頭の左打者の高橋には矢野を代打で送った。2―2からファウルで1球粘った後の5球目、外から入ってくるカットボールをバットに乗せ、あわや本塁打という左翼フェンス直撃の三塁打で無死三塁の絶好機を作った。「与えられたところで結果を出さないと。それが僕の仕事」と矢野。

 ここで打席に立ったのが左打者・藤村の代打、ベテランの谷。原監督は二塁打までなら、続く藤村をそのまま打席に送る考えだったが「思ってもないチャンス。一気呵成に攻めようと方向転換した」。代打に谷を起用した。

 谷は「期待されて代打に送られてるんで何とかしようと思っていた」と力んで初球のインコース低めのスライダーを空振り。2球目をファールで0―2に追い込まれた。しかし「追い込まれて余裕はなかった。とにかく振ることを意識した」と、3球目ボールの後、初球と同じワンバウンド寸前のスライダーを前で捉え打球は三塁線へ。勝ち越しの二塁打となり「気持ちよかったですね。最低でも犠牲フライと思っていたのがいい結果となった」と最高の笑顔を見せた。

 巨人は9回の猛攻で5連勝を決め、貯金も36に伸ばした。「雰囲気もいいし、連勝できてるのでこのまま一戦一戦、1つ1つマジックを減らせれば」と16年目のベテラン・谷もも勢いを感じ乗っている。

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