岩隈にノーヒッター右腕が脱帽「物凄い投球だった」

[ 2012年9月4日 06:00 ]

<マリナーズ・エンゼルス>好投し、観客の拍手にガッツポーズで応えるマリナーズ・岩隈

ア・リーグ マリナーズ2―1エンゼルス

(9月2日 シアトル)
 マリナーズの岩隈久志投手(31)が2日(日本時間3日)のエンゼルス戦で、7回1/3を5安打無失点で6勝目を飾った。先発では自身初の無四球で、今季ノーヒットノーランを達成したエ軍のエース右腕ジェレド・ウィーバー投手(29)に投げ勝った。4連勝と安定感が増す右腕に、ジャック・ズレンシックGM(61)は残りの登板を来季の再契約へ向けたテストとする考えを明かした。

 本拠地ファンのスタンディングオベーションを受けた岩隈は自信に満ちあふれた表情で言った。

 「真っすぐが走っていた。振ってきてもファウルになったし、打たれる雰囲気はなかった。大胆にファーストストライクを取りにいけた」

 2点リードの6回2死三塁で迎えたプホルスとの3度目の対戦。1ボール1ストライクから92マイル(約148キロ)速球で空振りを奪い、そこから3連続のフォークボールで体勢を崩し、三ゴロに仕留めた。現役最強のスラッガーは「低めに球を集め、的を絞らせてくれなかった」と脱帽。打ち気にはやる打者には変化球、ボールを見る打者には大胆に速球で攻める洞察力も光った。8回1死から連打され降板したが、打者27人に3ボールは1度だけ。先発11試合目で初の無四球だった。

 5月2日のツインズ戦でノーヒットノーランを達成したウィーバーにも投げ勝った。今季16勝を挙げ、サイ・ヤング賞有力候補の右腕は「自分は何球かミスを犯したが、相手が物凄い投球だった」と岩隈を称えた。先発での防御率は2・42。右肩の不調から、右肘が下がったフォームで投げていた春先の姿は完全になくなった。

 「日本では(中6日の登板で)1度休ませて、上げていく。こっちは(中4日で)つくり直さなくていい」と岩隈。ブルペン投球も25球前後で力を入れない。省エネともいえる調整で疲れを残さず、試合で力を発揮できる状態を維持している。

 今後もレンジャーズなど地区優勝を争う相手に投げる。ズレンシックGMは「そういう試合で岩隈らしい投球を続けられるか見たい」と語る。「負けないことが一番で、こういう投球を続けたい。もう次に向けて(勝負が)始まっている」。1年契約の岩隈にとって、残り全ての登板が再契約への重要な戦いとなる。

 ▼マ軍エリク・ウェッジ監督 今までで一番ともいえる内容だった。あの打線を相手に積極的に投げ、第1球から試合を支配していた。

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