反ボビー派一掃…レッドソックス ベケットら主力4人放出

[ 2012年8月26日 06:00 ]

<レッドソックス・ロイヤルズ>勝利のVサイン!?レッドソックスのバレンタイン監督はブルペンにサインを送る

ア・リーグ レッドソックス4―3ロイヤルズ

(8月24日 ボストン)
 レッドソックスとドジャースの間で24日(日本時間25日)、4対5の超大型トレードが基本合意に達した。レ軍は主砲エイドリアン・ゴンザレス内野手(30)とエース右腕ジョシュ・ベケット投手(32)ら主力4選手を放出し、ド軍から若手5選手を獲得。25日(同26日)にも正式発表される。ゴンザレスとベケットはボビー・バレンタイン監督(62)との確執も伝えられ、反ボビー派を一掃した形。一部の米メディアは「ボビーの勝利」と伝えた。

 レ軍クラブハウスはロイヤルズ戦の試合前から慌ただしく動いた。主砲ゴンザレスは試合開始10分前に先発メンバーから外れた。バレンタイン監督は「万が一、何かが起こった時の措置だ」と説明したが、水面下では米球界関係者を騒然とさせる超大型トレードが基本合意に達していた。

 総勢9人という数もさることながら、レ軍からド軍へ移籍するのは、過去5年間で100打点以上4度のゴンザレス、07年に20勝で最多勝を獲得したエースのベケット、盗塁王4度の快足クロフォードら。特にゴンザレスは昨年、若手有望株を放出してまでトレードで獲得した強打者で、7年契約の1年目だった。07年世界一の立 役者であるベケットも今季は不調ながら14年まで契約を残していた。チームは60勝66敗の地区4位。プレーオフ争いから脱落したこともあるが、あまりに不可解な放出といえる。

 その背景にあるのが、就任1年目のバレンタイン監督との確執。7月26日、ニューヨークで選手数人とオーナーグループの間で会談が持たれた。そのきっかけとなったのがゴンザレスの携帯電話から送られた指揮官への不満が書かれたメールだったという。ベケットは5月に腰の張りで登板回避した際に休日にゴルフを行っていたことが発覚。規律を大切にするバレンタイン監督との関係はこじれていた。

 レ軍は6月にも正三塁手のユーキリスをホワイトソックスに放出。指揮官が「今年の彼は心身ともに気力がない」と発言したことによる確執が引き金となった。今回のトレードについて、米メディアは「ボビーの勝利」「選手よりも監督が大事」と報じるなど、大きな波紋を呼んでいる。

 4選手の来季以降の契約総額は2億6250万ドル(約207億3750万円)に及ぶ。前代未聞の放出劇。それは90年代後半からヤンキースと2強時代を形成してきたレ軍の解体を意味する。

 ▽大リーグの8月以降のトレード 通常のトレード期限は7月31日(日本時間8月1日)まで。8月以降は「ウエーバー」に選手をかけた上で「獲得意思を示した球団と交渉→トレード成立」の形をとる。実際には、ウエーバーにかける前に球団間でトレード内容を詰め、他球団には手を挙げないよう水面下で促すのが球界では暗黙の了解となっている。日本では「ウエーバー=戦力外」を意味するが、米国では8月以降のトレード成立の手段であり、ウエーバーにかけられても、獲得意思を示す球団がなければ、自軍でプレーできる。

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