阿部 9回同点弾も及ばず…打点、打率はリーグ2冠

[ 2012年8月26日 06:00 ]

<D・巨>9回無死、右中間に同点ソロを放つ巨人・阿部(投手・山口)

セ・リーグ 巨人4-5DeNA

(8月25日 横浜)
 意地の1発だった。1点を追う9回に巨人・阿部が一時は同点となる18号ソロ。空砲に終わったが、チームにも自身にとっても次につながる一打だった。

 「ストレート一本で狙っていた。完璧に打てた」。山口の初球、外角低めの150キロをフルスイングし、右中間に運んだ。これで70打点、打率・310はリーグ2冠。プロ12年目で初めての打撃タイトルは射程圏内だ。左足首を痛めた影響で7試合連続で一塁での先発。捕手・阿部はひと休みしてバットで貢献するしかない。

 19日の広島戦(東京ドーム)では通算6本目のサヨナラ弾。この7試合で打率・345、3本塁打、4打点と、捕手で先発時の打率・316を上回る打撃は、何とも心強い。5回には内村の一塁線へのゴロをダイビングキャッチする好守も披露。主将の存在感に変わりはない。

 継投が崩れ連勝は6で止まったが「何とか延長戦に持ち込んだしね」と原監督はサヨナラ負けにもサバサバとした表情。中日が敗れたため、マジックは一つ減って28。阿部は「みんな頑張っていることだからね。またあした頑張るよ」と落胆することなく前を向いた。

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2012年8月26日のニュース