満身創痍の稼頭央主将 代打で渋~くサヨナラ打

[ 2012年8月26日 06:00 ]

<楽・日>9回1死一、二塁、サヨナラ打の楽天・松井に抱きつく(左から)岡島、銀次、藤田

パ・リーグ 楽天2-1日本ハム

(8月25日 Kスタ宮城)
 一塁ベースを回ってナインに襲われた。歓喜の輪を脱出した楽天・松井は水浸し。土壇場で代打サヨナラ打。「どんな形であれ、勝ちにつながったのはうれしい」と目尻を下げた。

 9回に枡田の適時打で同点とし、なお1死一、二塁。2ボール2ストライクで「(武田久は)フォークもあるので逆方向を意識した」。ベテランは冷静さを失わず、高めのカーブを強振することなく左翼方向に打ち返した。打球は前進守備を敷いていた左翼のさらに前にポトリ。チームは今季3度目のサヨナラ勝ちだが、松井は7月1日のソフトバンク戦(Kスタ宮城)に続く自身2度目のサヨナラ打。「みんながつないでくれた」と感謝した。

 今季から主将に任命されたが、腰痛で開幕は2軍。5月中旬は右手首痛、7月中旬は原因不明のめまいで戦列を離れた。夏場に入ると打撃不振で打率も2割台前半に低迷。この日はスタメンを外れたが、ベンチ裏で準備は怠らなかった。

 「(松井の打球は)一番ホームに戻れるところに落ちた」と星野監督。すでに自力Vの可能性は消滅しているが、主将の一打は上位再浮上を狙うチームに勇気を与えた。

 ▼楽天・枡田(9回に同点適時打)ここで打たないと帰る場所がないという気持ちだった。

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2012年8月26日のニュース