黒田 10安打7失点…メジャー50勝お預け

[ 2012年7月8日 06:00 ]

<ヤンキース・レッドソックス>6回途中、ジラルディ監督(右)にボールを渡し降板するヤンキース・黒田

ア・リーグ ヤンキース10―8レッドソックス

(7月6日 ボストン)
 ヤンキースの黒田は、レッドソックスとの「伝統の一戦」に初登板したが、5回2/3でいずれも自己最多タイとなる10安打7失点と打ち込まれた。初回に5点の援護をもらいながら、その裏に5失点。メジャー通算50勝はお預けとなり「全ての球が良くなかったので苦しかった」と振り返った。

 過去7試合は5勝1敗、防御率1・65と好調だったが、この日は「グリーンモンスター」の洗礼を浴びた。左打者に対し、外角のシンカーと外のボールゾーンから入ってくるスライダーを駆使するのが真骨頂だが、これを逆方向に狙い打たれた。高さ11・3メートルの名物左翼フェンスに直撃した安打が実に4本。うち3本は他球場なら外野飛球という当たりだっただけに「レフト(本塁から94・5メートル)は狭いなと、つくづく思いました」と悔やみながらも「ここの球場でやる以上、仕方がない。次は対策を練らないと」とリベンジを誓った。

 それでもチームは乱打戦を制し、逆転勝ち。黒田が6回2死まで粘ったことについて、ジョー・ジラルディ監督は「大きかった。一番大事なのはチームの勝利だからね」と評価した。

 ≪日本投手の最年長先発登板記録を更新≫黒田はこの日、37歳147日で先発し、日本投手の最年長先発登板記録を更新。02年エクスポズの吉井理人が9月11日カブス戦で登板した際の37歳144日を上回った。なお、最年長登板はブルワーズ斎藤(現ダイヤモンドバックス)の41歳226日。

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2012年7月8日のニュース