「九州のダル」武田 デビュー戦で6回1安打0封初勝利

[ 2012年7月8日 06:00 ]

<日・ソ>6回無失点でプロ初勝利を挙げた武田

パ・リーグ ソフトバンク5-0日本ハム

(7月7日 札幌D)
 デビュー戦とは思えなかった。マウンド上のソフトバンク・武田は終始、笑みを浮かべていた。

 「自分は“楽しんでやろう”というのがモットー。緊張しなかったし、相手の応援も自分を応援してくれているように聞こえた」

 まだ19歳。顔にはあどけなさも残る。しかしその投球は圧巻だった。12球団トップの277得点をマークする強打の日本ハムを、6回1安打無失点。初回の田中に対するプロ第1球は151キロ。そして続く小谷野にはこの日最速の152キロで左飛に打ち取った。6回に先頭の鶴岡に中前打を許すまでノーヒット投球。150キロ超えを9度マークするなど、若さあふれる投球だった。高卒ルーキーが初登板初先発で勝利投手となるのは、球団では南海時代の81年井上祐二に次いで31年ぶり2人目の快挙だ。

 武田の魅力は最速154キロの直球だけではない。カーブ、スライダー、カットボールと変化球も多彩。さらに前日練習で初めて投げたチェンジアップで5回に稲葉から見逃し三振を奪うなど器用さもある。さらにもう一つ。予告先発が発表された6日には、フェイスブックに「自分らしく上から目線で投げ抜きたい」と書き込んだ。若さの特権。怖いもの知らずの強気な性格も武器の一つだ。

 1メートル87、77キロと細身の体に加え、快速球と多彩な変化球を操る投球スタイルは、宮崎日大時代から「九州のダルビッシュ」と呼ばれた。衝撃的なデビューは本家同様、未来の大器を予感させた。

 ▼ソフトバンク・小久保 目標を高く持って日本のエースを目指してほしい。10勝ぐらいの投手でなく、ダルビッシュやマー君(田中)ぐらいはいける素材だと思う。

 ▼ロッテ・井上投手コーチ(高卒ルーキーだった南海時代の81年にプロ初登板初勝利)僕のときはシーズン最終戦で順位が決まっていたから。球界全体として若い力が出てくるのはいいこと。(ロッテと)対戦するのを楽しみにしています。

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