ドラフト候補の法大・多木 通算100安打&リーグVだ

[ 2012年4月14日 06:00 ]

寮内の「挑戦」の額縁を手に、残り16本まで迫った通算100安打達成を誓う法大・多木

 東京六大学野球は14日、東大―明大、慶大―法大の2カードで神宮球場で開幕する。今秋ドラフト候補の法大・多木裕史内野手(4年)は、残り16本に迫っている史上29人目の通算100安打達成と、09年春以来6季ぶりのリーグ戦優勝を宣言。大学日本代表でも中軸を打つ安打製造機が、開幕カードの慶大戦から量産態勢に入る。

 1年春から6季で積み上げてきた安打数は84。この日、打撃練習などで約3時間の最終調整を終えた多木は「(今春で100安打を)超えたいというのは確かにある。チームが優勝するために打って、後から数字が付いてくれば」と慶大戦へ闘志をみなぎらせた。

 1年春に遊撃手の定位置をつかみ、打率・341をマーク。1年春の遊撃手のベストナインは史上初の快挙だった。以降も毎シーズン10安打以上を放った。1925年の連盟創設から88年目を迎えるリーグで、過去28人しか達成していない大記録まで残るは16本。金光興二監督は「100安打と言わず、私の108本も超えてほしい」。大引(オリックス)が持つ法大での歴代最多121安打も視野に入る。多木は「厳しいけど、春秋でなるべく近づきたい」と意欲を示した。

 3月11日の社会人選抜との復興支援試合では大学日本代表の3番に座るなど、同代表の監督も務める金光監督の期待は大きい。「状態は上向いている」と手応えを口にする法大のヒットマンが、快挙達成へのカウントダウンをスタートさせる。

 ◆多木 裕史(たき・ひろし)1990年(平2)5月12日、香川県丸亀市生まれの21歳。香川・坂出では1年夏から主力として活躍し、甲子園出場はないものの高校通算36本塁打。法大でも1年春から遊撃の定位置を守り、1年春、3年秋にベストナイン。大学通算4本塁打で、通算打率は・300。1メートル78、74キロ。右投げ左打ち。

 ▼早大・佐々木孝樹主将 打撃強化とミスの少ない野球を目指してやってきた。受け身にならずに、優勝へしっかり攻めていきたい。

 ▼明大・田中勇次主将 接戦をものにできるよう、粘り強く戦っていきたい。挑戦者の気持ちで、もう一度日本一をつかみたい。

 ▼慶大・山崎錬主将 春の3連覇に向かって、全員で一戦一戦やっていきたい。昨年獲れなかった日本一を狙っていきたい。

 ▼東大・永井兼主将 「1点を取り切る、守り切る」をテーマにやってきた。それをリーグ戦で出して一戦一戦勝ち点を狙っていく。

 ▼法大・建部賢登主将 チーム全員で結束することをテーマに、この春は本気で優勝を狙っていきたい。目標は日本一です。

 ▼立大・松本幸一郎主将 これまで練習でやってきたことを神宮で出せるように頑張っていきたい。本気で優勝を狙います。

続きを表示

2012年4月14日のニュース