春の選抜 21世紀枠で石巻工が出場 大震災乗り越え初の甲子園

[ 2012年1月27日 15:00 ]

21世紀枠で第84回選抜高校野球大会の出場が決まり、喜ぶ石巻工の選手たち

 第84回選抜高校野球大会(3月21日から12日間・甲子園)の出場32校を決める選考委員会が27日、大阪市の毎日新聞大阪本社で開かれ、困難な条件を克服するなど戦力以外の特色を加味した21世紀枠での出場校に石巻工(宮城)、洲本(兵庫)、女満別(北海道)の3校が選ばれた。

 春夏通じて甲子園初出場となる石巻工は東日本大震災で甚大な被害を受けながらも、周囲の協力もあって野球部を立て直し、秋の宮城県大会では県大会準優勝、東北大会に進出した。石巻市からの甲子園出場は戦後まもない1948年(昭23)夏の石巻高以来、64年ぶりとなった。

 洲本は26年ぶり3度目の出場。「野球部員である前に良き洲高生であれ」がモットー。全員が淡路島出身で地元の期待大。センバツ初出場の1953年には一気に頂点まで勝ち進んだ。

 女満別は春夏通じて初出場。慢性的な部員不足も雪面練習など工夫。老人宅の除雪作業などのボランティアにも積極的な部分が評価され、選出された。

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