グルメ、ゴルフ、釣り…杉内、Gナインに“接待営業”

[ 2012年1月27日 06:00 ]

合同自主トレのために宮崎入りし、宿舎の前の海岸でポーズをとる杉内

 新人営業マンだ!巨人の杉内俊哉投手(31)が26日、合同自主トレのためキャンプ地・宮崎入り。この期間中にチームメートとの交友を深める考えを示した。ソフトバンクからFA移籍した左腕だが、巨人で旧知の仲なのはWBCや球宴などで一緒だった阿部や内海ら数人だけ。キャンプイン直前の31日までをフルに生かして練習中はもちろん、食事やゴルフなどで関係を築く。

 ソフトバンク時代にはなかった選手だけの合同自主トレ。「どんな感じなのかな」と期待と同じだけ不安も抱く杉内が、この6日間を大いに生かす。「いい機会。普通にキャンプを迎えるより、こういう形があって助かる」と笑顔を交えた。

 05年に沢村賞を獲得した11年目の左腕が、まるで新人のようにコミュニケーションを図る。練習中は積極的に声を掛け、聞かれたことには何でも答える。力感のないフォームや消えるように沈むチェンジアップなど、巨人の投手陣も興味を抱く投球術。「聞かれたら何でも教えるよ。逆に聞くこともあるかもしれないし」。投手陣最年長でも腰は低く。情報交換はチーム力向上にもなる。

 グラウンドだけではない。ソフトバンク時代も同じ宮崎市でキャンプを張っており、おいしい飲食店は熟知している。鶏鍋店や焼き肉店など行きつけの店も多い。同じ釜の飯を食べながら会話することで、より親密さも生まれる。休日用にはゴルフバッグと釣り竿も持参。「機会があるといいね」と心待ちにした。

 下準備も万全だ。移籍決定後、インターネットで巨人の選手情報をチェック。3年目の小野を「今年1軍で投げてたもんね」。春季キャンプで1軍に抜てきされ、首脳陣も守護神候補の一人とする林イーハウについても「守護神候補でしょ?」とスラスラ。この日は福岡から、チーム便より一足早く宮崎に一番乗り。行動にも気持ちが表れた。

 夕方の全体ミーティングでは、同じく新加入の村田とともに自己紹介。名前と年齢に続き「チームのために頑張ります」と意気込みを語った。阿部や内海にはこの日までに連絡を入れ、主将には「一緒に頑張ろう」と温かい言葉ももらった。夜はさっそく内海や東野らと食事をともにした。

 23日まで行った自主トレでは3度のブルペン入り。「遊び程度」と言いながらも捕手を座らせて投げ込みも行った。チームスローガンの「結束」にあるように、チームの輪に溶け込むことが優勝への近道となる。

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2012年1月27日のニュース