渡辺監督 周囲に漏らした「続けるのは難しい」

[ 2011年10月18日 10:04 ]

<ロ・西24>延長11回引き分けで終え、厳しい表情で取材を受ける渡辺監督

パ・リーグ 西武2-2ロッテ

(10月18日 QVC)
 西武・渡辺久信監督(46)の来季続投が微妙となった。17日、チームはロッテ戦で延長11回引き分け。クライマックスシリーズ(CS)出場を争う3位オリックスとは1ゲーム差のままで、今季は残り1試合となった。仮に18日の日本ハム戦に勝っても、オリックスが同日のソフトバンク戦に勝てば4位が確定。その場合、球団は全力で慰留する方針だが、渡辺監督は周囲に「続けるのは難しいと思う」と漏らしており、今季限りで退団する可能性がある。

 渡辺監督が残した功績は大きい。就任3年間で本拠地の観客動員数は約50万人増。涌井は09年に沢村賞を獲得し、4番で使い続けた中村は球界を代表する打者に成長。ドラフトでは6球団競合となった菊池、大石を引き当てた。グラウンドを目まぐるしく歩き回り、ベテラン、中堅、若手が伸び伸びとプレーできる環境――。それこそが渡辺西武のカラーだった。18日の最終戦。渡辺監督は決戦へと持てる全てを注ぎ込む。

 ◆渡辺 久信(わたなべ・ひさのぶ)1965年(昭40)8月2日、群馬県生まれの46歳。前橋工から83年ドラフト1位で西武入団。通算成績は389試合125勝110敗27セーブ。86、88、90年に最多勝、96年6月11日のオリックス戦(西武)ではノーヒットノーランを記録した。98年にヤクルト移籍。99年からの3年間は台湾・年代で投手コーチ兼任でプレー。04年に西武2軍投手コーチ、05年から2軍監督に就任(05、06年は投手コーチ兼任)。08年に1軍監督となり、同年日本シリーズで巨人を破り日本一。1メートル85、95キロ。右投げ右打ち。

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