落合監督6度舞い!優勝「私も待っていました」

[ 2011年10月18日 21:52 ]

リーグ2連覇を達成し、胴上げされる中日の落合監督

セ・リーグ 中日3-3横浜

(10月18日 横浜)
 マジック1としてから3度の足踏み、そしてこの日のゲームも引き分けと苦しんだ末に優勝決定。ナインの手で6度、宙に舞った中日・落合監督は、インタビューで開口一番「(優勝を)私も待っていました」とホッとしたように語った。

 就任8年目で4度目の優勝。75年の長い球団の歴史で初めての連覇。抜群の成績を残しながら、落合監督は今季限りでチームを去ることが決まっている。9月22日に落合博満監督の今季限りでの退任と高木守道氏の来季監督就任が発表された。シーズン中に指揮官の交代が明らかになると、チームは士気が低下して失速することが多いが、手塩にかけたチームには無用の心配だった。

 ヤクルトとの首位攻防4連戦(10~13日)で4連勝。その後の巨人戦では3連敗したが、それも想定内。「ここからの3試合で何とか考えていた」という3戦の初戦で頂点にたどりついた。引き分けでのV決定も「今年を象徴するゲーム」と振り返った。

 昨年は一時首位に8ゲーム差をつけられながら後半に地力を発揮。今年は打線の不振に苦しみながらも盤石の投手陣を中心に守り勝つ野球で8月3日の最大10ゲーム差をひっくり返し、球団史上最大の逆転V。落合監督は「選手たちが力をつけている。素晴らしい優勝。ほめてやりますよ。私は」と絶賛した。

 この8年間、ファンサービスに熱心でないとの声もあったが、詰め掛けた大観衆に向けて感謝の言葉を並べた。「ドラゴンズのファンは素晴らしい。これからも一生懸命、応援してくださいよ。よろしく頼みますよ」。チームカラーの青に染まった三塁側スタンドからひときわ大きな拍手が湧き起こった。

 ただ、ここがゴールではない。最終目的地は悲願の日本一。「その前に11月2日から始まりますから。まずはそこで勝たないと」と、CSファイナルステージに向け、表情を引き締めていた。

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