隠れ首位打者・内川V打!19日にも規定打席到達

[ 2011年9月19日 06:00 ]

<ソ・日>3安打3打点の活躍で勝利に貢献、ファンの声援に応える内川

パ・リーグ ソフトバンク4―3日本ハム

(9月18日 ヤフーD)
 お約束の大分弁で絶叫した。「ホークスをみんなの力で勝たせてくりいの(勝たせてください)」。聞き慣れたのは、もう何度となくソフトバンク・内川がヒーローになった証だ。お立ち台の締めはアントニオ猪木ばりの「1、2、3、ダァー」。マイクを持っても大暴れだった。

 同点で迎えた4回2死満塁。追い込まれて内川の集中力が高まった。4球ファウルで粘った末、2ボール2ストライクから吉川の外角カーブをしぶとく左前へ運んだ。勝ち越しの2点適時打。一塁上で拳を突き上げた。

 先制点もこの男だ。初回2死二塁で「きれいに引っ張るより、詰まってでもいい」と右前適時打を放った。前日は球界のエース右腕を相手に「ダルビッシュから打ちたい」と気負った。3打席連続三振で迎えた9回は「誰から打っても同じ」と切り替え左前打。土壇場の同点劇を演出した。

 チャンスでは「闘魂」に火がつく。選手会長の川崎が発案して、今季途中から内川がチャンスで打席に立つと、アントニオ猪木の入場曲「炎のファイター」が流れる。本塁打の後など御利益を求め、チームメートが触りにくる立派なアゴが共通点の選曲だが、プロレス好きだけにノリノリだ。

 日本ハムとの3連戦を2勝1分け。2勝とも内川が勝利打点で、秋山監督も「本当にいいところで打ってくれるよ」と最敬礼だ。打率は・343に上昇。きょう19日のオリックス戦(ほっと神戸)で5打席立てば規定打席に到達し、一気に首位打者に躍り出る。

 ゲーム差を今季最大7・5まで広げ、優勝マジックは15に減らした。史上2人目となる両リーグ首位打者も目前。内川のバットが止まらない。

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2011年9月19日のニュース