52日ぶり登板もプロの洗礼…斎藤 初黒星で課題も

[ 2011年6月30日 06:00 ]

<日・ロ>2回2死1塁、里崎の強烈なライナーをかわす斎藤

パ・リーグ 日本ハム1-4ロッテ

(6月29日 札幌D)
 復帰戦はプロ初黒星!左脇腹痛で戦列を離れていた日本ハムのドラフト1位・斎藤佑樹投手(23)が29日、ロッテ戦で52日ぶりに1軍に復帰した。自己最長の7回を投げ7安打4失点。自己最速タイの144キロをマークするなど成長は見せたが、その一方でセットポジションでの投球に課題を残した。30日には出場選手登録を抹消され、ローテーションを一回外れる。首脳陣の信頼を勝ち取るには、さらなる進化が求められる。
【試合結果】

 プロ最長の7回、103球を投げた。4失点した5回を除けば、散発の3安打。斎藤は「調子自体は凄く良かったし、7回を投げられたことは自分なりに成長できたところだと思います」と振り返った。だが、勝ち星は付いてこなかった。

 左脇腹を痛めて1回で降板した5月8日のソフトバンク戦(札幌ドーム)以来、52日ぶりの1軍マウンド。「ケガ明けで何としても勝ちたい思いはあった」。デビュー戦で初勝利を挙げたロッテ相手に4回までわずか1安打に抑えた。しかし、5回に突如崩れた。先頭の福浦に中前打を浴び、初めて先頭打者に出塁を許すと、里崎の中前打、野選などで1死満塁のピンチを招き打席には岡田。捕手の今成は低めに構えたが、高めに浮いたカットボールをはじき返され走者一掃の三塁打を浴びた。「満塁だったのでデッドボールが怖いと思ったし、カットボールでどう抑えるか、自分の中で迷いがあった」。続く伊志嶺にも適時二塁打を浴びて4点を失った。

 ▼日本ハム・吉井投手コーチ 直球主体の立ち上がりができたことで、投球の幅が広がる。交代は球数。体力的にまだ投げられそうだったけど、復帰戦ということも考えた。

 ▼日本ハム・芝草投手コーチ 直球やスライダーが良くなった。勝ち星を計算できる投手。(出場選手登録)枠をうまく使うチーム戦略上外すだけで、ローテーションから外すわけではない。

 ▼日本ハム・今成(08年7月12日ソフトバンク戦以来の先発マスク)直球のコントロールが良かったから、白星をつけさせたかったけど…。

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2011年6月30日のニュース