ミスター無完投・西口 きっちり6回無失点で95試合継続

[ 2011年6月30日 06:00 ]

<オ・西>6回4安打無失点で今季3勝目を挙げた西口

パ・リーグ 西武3-0オリックス

(6月29日 京セラD)
 チーム最年長の38歳・西口が、ニュースタイルで3勝目を挙げた。6回を4安打無失点。

 自身の持つ先発試合での無完投記録は95試合に伸びたが、前回登板から13イニング連続無失点と先発の責任は十分に果たした。

 「相手に先制点を与えないで投げることができた。味方を信じて投げていたので、中島の本塁打でさらに気持ちが入りました」

 横の揺さぶり。代名詞のスライダーを生かすシュートが効いた。2回、先頭のバルディリスに対し、初球に内角をえぐり、追い込んでからの勝負球も同じく内角シュート。135キロで見逃し三振に仕留めた。ベースの幅を大きく使う投球に、光山バッテリーコーチは「今年の西口は結構いいところでシュートを使っている」と評した。

 縦の揺さぶり。全盛期のような150キロ近い球威はない。それでも、緩急を駆使することで、先発としてマウンドに立ち続ける。女房役の銀仁朗が「特にチェンジアップが良かった」と話したように、得点圏に走者を背負った5、6回は、110キロ台のチェンジアップでピンチを脱した。

 6回に打球を右足に当てた影響で94球での降板となったが、渡辺監督は「序盤からいい投手戦だった。西口がよく0点に抑えた」と称えた。「次回もこの調子でいきたい」と西口。20代は真っすぐとスライダーだけで勝ち星を重ねてきた右腕が、30代後半となった今季、高低左右を目いっぱい使いながらローテーションを守っている。

 ▼西武・小野投手コーチ(西口について)さすがだよ。一番安定している。

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2011年6月30日のニュース