東洋大・藤岡「調子は最悪」でも現役最多20勝!

[ 2011年5月7日 06:00 ]

<東洋大・中大>初回無死、山元を三振に斬る東洋大・藤岡

東都大学野球2回戦 東洋大2-1中大

(5月6日 神宮)
 東都大学野球第5週最終日は6日、神宮球場で2回戦1試合が行われ、今秋ドラフト1位候補の東洋大・藤岡貴裕投手(4年)は、完投で今季4勝目、現役最多の通算20勝目を挙げた。東洋大は延長10回に小田裕也外野手(4年)の中前打で中大にサヨナラ勝ち。開幕6連勝で勝ち点を3に伸ばした。東洋大は17日からの青学大戦で連勝すれば、2季ぶり16度目の優勝が決まる。

 東洋大・藤岡がリーグトップの4勝目、通算では亜大・東浜を抜き現役最多となる20勝目を挙げた。「調子は最悪でした。でも悪い中で粘れたのはよかった」。リーグ戦では自己ワーストとなる10安打を浴びたが、直球は自己最速の153キロを記録。2回1死二、三塁と6回1死一、三塁のピンチでは、「走者が走るのが見えました。捕手にはスクイズは分かるから外すよ、と言ってありました」と背中越しの三塁走者の動きを感じ取ることでスクイズを見破った。

 <島袋、9回1失点もまた…>昨年の甲子園で興南(沖縄)を春夏連覇に導いた中大・島袋が、またも打線の援護に恵まれなかった。自己最速の148キロをマークした直球を軸に12奪三振の力投。9回を1失点と好投したが、チームは延長10回にサヨナラ負け。防御率1・32はリーグ2位ながら4試合連続で白星を手にすることはできなかった。それでも「大学No・1の投手(藤岡)に挑戦でき、思い切り投げた。走者を置いても自分のペースで投げられた。勝ちは欲しいですけど、焦ってはいません」と気丈に話した。

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