久保、バント処理うまいがゆえの“落とし穴”

[ 2011年5月7日 12:00 ]

<横・神>2回無死一、二塁、渡辺直のバントを処理する久保

セ・リーグ 阪神1-3横浜

(5月6日 横浜)
 得手でし損じる、という。フィールディングには定評があり、絶対の自信を持つ阪神・久保。うまいがゆえにバント処理を誤り流れを失った。

 「あそこは完全に(三塁で)殺すつもりでいった。ミスというより攻めた結果。でも、安全にいけば…」。久保が振り返るのは0―0の2回無死一、二塁。二塁走者が足の遅いハーパーで三塁は封殺プレーと条件はそろっていた。初球。バントさせるためクイックでスライダーを投じ、マウンドを駆け下りる。狙い通り渡辺のバントは三塁線へ。素早く処理したときタイミングはアウトだったが、三塁線のバントでいったん前進してきた三塁手・新井がベースに戻りきれない。一、三塁ともセーフ。ピンチを広げ3失点につながった。

 「フィールディングのいい投手は(三塁へ)投げたがる。でも、三塁は空いてた」と城島。一塁送球を指示する声も届かなかった。あえてバントさせて処理する技術、能力は秀逸。ただ、連係を欠いたプレーを真弓監督は「ミス」と言った。久保のうまさが敗因の一つとなった一戦だった。

 ▼横浜・渡辺 いいバントすればセーフになるように(野球は)なってるんです。条件は厳しかったけど、いいところへ転がすことができた。

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2011年5月7日のニュース