パ・リーグ 4月いっぱいは東北、関東でのナイター自粛

[ 2011年3月21日 12:57 ]

パ・リーグの臨時オーナー会議を終え、記者会見する(左から)ロッテの瀬戸山隆三球団社長、日本ハムの大社啓二オーナー、楽天の井上智治オーナー代行、楽天の島田亨オーナー、オリックスの宮内義彦オーナー、西武の後藤高志オーナー、ソフトバンクの笠井和彦オーナー代行

 プロ野球パ・リーグは21日、東日本大震災の被害拡大を受けて東京都内で臨時オーナー会議を開き、節電対策として東京電力と東北電力管内で4月中はナイターを行わないことを決定した。ほかの地域を含めた全試合で、3時間半を過ぎて新しい延長回に入らないことも決めた。4月12日に延期しての公式戦開幕を確認した。

 同会議後の理事会で公式戦の日程編成について協議した。延期された44試合は、すでに発表されている10月上旬までの日程の後や、移動日など試合のない日に追加する予定。雨天中止などが重なった場合は20連戦もあり得るという。変更後の日程は4月4日の理事会で固める。

 ナイターを開催しない対象となる本拠地球場はロッテのQVCマリンフィールド(千葉市)西武の西武ドーム(埼玉県所沢市)楽天の日本製紙クリネックススタジアム宮城(仙台市)。

 拠点の仙台市が被災した楽天の島田亨オーナーは、4月29日をめどに本拠地で主催試合を開催できるよう準備していることを明らかにした。

 電力供給などの悪化で試合開催が困難となった場合はオーナー会議で対応策を決める。島田オーナーは、球界全体の方針を決めるための12球団によるオーナー会議を、近く開催する考えを明らかにした。

 ▼ソフトバンク・笠井和彦オーナー代行の話 不確定な要因については、6球団が力を合わせて乗り越えていきたい。野球を通してどう貢献できるかが使命。

 ▼西武・後藤高志オーナーの話 プロ野球全体が何をなすべきかが問われている。非常時の状況を臨機応変に踏まえながら、12球団で連携を取ってやっていきたい。

 ▼ロッテ・瀬戸山隆三球団社長の話 心を一つにして、われわれのできることをやっていく。できるだけ、これまで通りの野球を見せたい。延長戦をやっても、時間で区切ろうとなった。

 ▼日本ハム・大社啓二オーナーの話 臨機応変さが必要。ファンが納得できる活動をしていきたい。安全、安心して見られるような試合の提供に努めないといけない。

 ▼オリックス・宮内義彦オーナーの話 阪神大震災の時に選手が一体となり、神戸市民、ファンによくやってくれたと言われた。国民にプロ野球が元気づけてくれたと思ってもらえるように行動しないといけない。

 ▼楽天・島田亨オーナーの話 戦後最大の災害の状況下で、一般常識、被災者の心情を最優先に配慮して、できる限りの興行をやっていく。節電も条件によって最大の貢献ができるようにする。

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