楽天支援本格化へ 本拠地近くに露天風呂も

[ 2011年3月21日 19:40 ]

 プロ野球楽天が東日本大震災の被災者支援の動きを本格化し始めた。21日には仙台市の本拠地、日本製紙クリネックススタジアム宮城の右翼席後方に露天風呂を設置した。同市内はまだガスを使えず、厳しい生活環境が続く。球団関係者の発案で、敷地内の一部アトラクションを改造した。

 球場内の管理事務所からホースで水を引き、使わなくなった資材で火をおこした。体を洗うスペースはないが、約10人が入れるという。湯船に入った仙台市の青木和久さん(61)は「久しぶり。熱めでいいお湯だ」と笑みを浮かべた。今後は天候や、資材の残量を考慮しながら、近隣住民などに提供する。

 仮想商店街「楽天市場」の出店店舗を通じ、おむつやカイロなど5千人分を集めた。2軍選手が出荷作業を手伝い、10トントラック3台がこの日、千葉県内から宮城県内へ向かった。

 球団職員は、避難所で救援物資を配った。本拠地球場でも営業担当者らが今後の業務について話し合うなど、4月29日を目標とする主催試合開催へ球団全体が動きだした。

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2011年3月21日のニュース