1年生ですから…佑ちゃん「パシリやります」

[ 2011年2月2日 06:00 ]

守備練習中にとダルビッシュ(右)と談笑する斎藤

 黄金ルーキーだってパシリになる。心地よい風が吹く沖縄で800人のファンが見守ったキャンプ初日。日本ハムの斎藤はすがすがしい表情で振り返った。

 「どの世界に入っても下っ端の仕事がある。一番下になって(早大1年時を)思い出した。雑用やパシリもやりたい」

 今キャンプでは雑務を率先して行うことを宣言。早大4年時は第100代主将としてチームをまとめ、大学日本一へと導いた。そんなキャプテンシーを持つ斎藤でもプロではピカピカの1年生だ。その言葉通り、投内連係ではスタッフより早くボールを運ぶと、ノック終了後は誰よりも早くトンボ引きを始めるなど、初々しい姿を披露した。

 練習では憧れ続けたダルビッシュと初合体。プロでの第一歩に向けて「サインプレーが一番不安。覚えるのに時間がかかるかな」と投内連係プレーに一抹の不安を抱いていたが、そんな心配も杞憂(きゆう)だった。練習では歩み寄ってきたエースから、身ぶり手ぶりを交えて直接指導された。その後もときおりグラブで口元を隠しながら談笑、会話を繰り返すと「一緒にやれてうれしかった。グラウンドもオーラを感じた。内容?たいした話じゃないですよ」と話した。さらにダルビッシュが「裏の顔を暴く」としたことにも「メディアに話せない部分もあると思うので、そういうものを話せたらいい」と信頼を寄せるなど、日本のエースの背中から感じるものは大きかった。

 他の先輩選手からも練習内容などを教わるなど、初日からチームの一員として溶け込んだ姿を見せた斎藤は「気を使っていただいてありがたかった」と感謝した。披露した新ユニホームの18番については「まだ違和感があります」。それでも「自分のものにしていかなくてはいけない」と力強く言い切った。黄金ルーキーは沖縄・名護の地で順調にプロとしての第一歩を踏み出した。

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