大石、メジャー級だ!阪神007も戦々恐々

[ 2011年2月2日 06:00 ]

渡辺監督(右)が見守る中で投球練習を行う大石

 素質の高さを55球で証明した。西武のドラフト1位・大石(早大)が宮崎・南郷キャンプ初日にブルペン入りし、野田を相手に立ち投げで55球。偵察に訪れた阪神・飯田正男スコアラーは「力強さがあって球が重そう。上半身が強くてメジャーの投手のようだね」と絶賛した。

 サブグラウンドでの肩慣らしを終えると、新設されたブルペンで、菊池、木村の横で腕を振った。「雰囲気だけでも味わおうと思って入りました。(周りを見て)自分も座らせて投げたくなりましたけど、ケガをしたら何にもならないので、抑えました」。はやる気持ちを抑え、自らのペースを貫いた。

 立ち投げながら、俺流調整も敢行した。26球を投げたところで捕手を約2メートル後ろに下げた。ラスト7球は再び、もとの距離で力を入れた。「大学の時もたまにやっていました。普通の距離になった時に球が行っている感じになるので。自己満足です」と、自身のバロメーターとなる直球の走りを確認した。投球を見守った渡辺監督は「こちらの予想通りの球を投げてくれた。本気で投げたらどうなるかなと思いました」と、全力投球を心待ちにした。

 全体練習後には宿舎までランニングで戻った。キャンプ初日を終え「最初は緊張しましたけど、先輩とも話せて良かったです」と初々しく語った。上々のスタートを切った大石は、2日には捕手を座らせて投げる予定だ。

 ▼西武・野田 やっぱりいいね。立ち投げだったけど、回転数が多くて縫い目が見えない。後はどれだけスタミナが持つかどうかだね。

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2011年2月2日のニュース