小林宏に他球団スコアラー警戒モード「驚異だね」

[ 2011年2月2日 06:00 ]

キャンプ初日にブルペン入りし力投する小林宏

 ロッテからFA移籍で加入した小林宏投手(32)が1日、キャンプ初日にブルペン投球を解禁した。捕手を立たせて12球投げた後、捕手を座らせて25球。セットポジションを交えながら、7割程度の力でストレートのみを投じた。

 「いつも立ち投げはあんまりしない。角度をつけて投げた方がいいからね。まだまだこれからだけど、初日にブルペンに入れたんで順調に来ていると思う」

 ロッテ時代から「2・1」にブルペン投球を開始してきた右腕は、例年通りの調整に手応え十分の様子だった。ボールを受けた片山ブルペン捕手も「バランスがいい。伸びがあるし球の回転がきれいだね」と背番号41を絶賛した。

 移籍騒動で揺れた1月。それでも石垣島での自主トレを経て状態は上がってきており、見守った他球団のスコアラー陣も驚きの声を上げた。中日の佐藤スコアラーは「球児の前というウイークポイントが埋まるし脅威だね」と早くも警戒心。巨人の山本スコアラーも「(左の)加藤や川崎がいる中で、彼が入ればジグザクになる。彼の存在は大きいね」と口にした。

 この日はブルペン投球に加え、200メートル走や軽いノックも受けるなど約4時間の練習メニューを問題なく消化した。「まずはしっかりとしたストレートを投げられるようにしたい。試合で投げられる状態をつくって、オープン戦で結果を出していければ」。今後はコーチらと相談しながら、打撃投手も務める予定。3月25日の開幕戦へ、“8回の男”を託される虎のコバヒロが万全の状態をつくっていく。

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2011年2月2日のニュース